25ノットの強風!うねり!格闘の小呂島シングルクルージング!断念???

前日の29日に1泊2日でクルージングへ行こう!と計画。風予報では北東

翌日も同じで北東の風、その上30日は午後から20ノット越えの風になりそう…

私のクルージングは帆走中心で風がない時以外は機走をしないが信念。

この風だとクローズホールドでタックタックを繰り返さなければならない

壱岐は『行きは良い良い帰りは恐い!』『大島は帰りは良い良い行きは怖い!』

うぅ~ん、行きも帰りもタックを繰り返さなくて楽(強風でシングルでの

クルージングはタックの繰り返しは今の私の筋力では無理?)なのは小呂島か

沖ノ島、風速が更に増してくるのが12時前後。朝出発してお昼前に着ける

小呂島に決定。

 

妻と長男に『明日クルージングへ行くけど、行かない?』と聞くと二人とも

予定があるとのこと。シングルでクルージングで行くことに。小呂島漁港へ

電話を入れると停泊は可能とのこと。08:00に出発すれば12:00までには

到着出来ると判断しましたが、予定通りに進まないのが世の常???

 

06:40 自宅を出発。八木山峠で遅い車がいてノロノロ運転、急ぎたいんですけど…

何時もは1時間ちょっとで到着なのですが10分以上のオーバータイム。

小呂島は食堂もスーパーも無いので食料を買って行かなければなりません。

姪の浜の24時間営業のホームバリューにて買い出しします。

ここで時間のロス約10分。ハーバーに08:15到着。クーラーボックスと燃料もあり

車とemily2往復。ここでのロスは約5分。燃料を入れようとポリタンクから灯油手動

ポンプでシュポシュポしても空気が混じって一向に入らない???ポンプが破れて

います。タンクより取り出し軽油を拭き取りテープを巻いて補修。これでバッチリと

シュポシュポ…他の箇所も破れてて結局3ヶ所の修理となり、ここでのロスが10分。

 

やっと出航できると準備を進めてると急に催しトイレへ…ここでのロスが約5分。

駐車料金が2日以上だと一日分割引になることをトイレで思い出します。

ハーバー事務所で用紙に記入し駐車券を車に取りに行きますが、何時も置いてる

場所に有りません!財布の中に入れてた事を思い出し、emilyに取りに行きます。

ここでのロスが約10分。結局出航準備も含め既に09:05 ティラーを握りギアを

バックに入れ、ようやく出航します。

 

ハーバーを出ても全く風はありません。取り敢えずメインセールだけ揚げて機走で

進路を320度へ向けます。フリッパー艇のMオーナーさんもシングルで出され

玄海島までお付き合いしていただけるとのこと。でも風はなく機走で走ります。

玄海島に近付くと風が吹いてきました。ジブセール展開しエンジン停止。

お見送りありがとうございました。玄海島からは小呂島まで単独セーリングです。

玄海島島陰に入り風が弱まります。沖を見ると…( ゚Д゚)

 

白波がいっぱい!その上うねりも相当あり、この島陰でジブ2ポイントまで縮帆

メインを1ポイントリーフします。各シートを引いて強風セッティングにします。

クローズとアビームの中間でセーリング。うねりに叩かれながら平均7ノットで

走ります。今日は視界も良く320度の先に島影が見えます。目的地 小呂島発見!

壱岐に行く途中の烏帽子島も見え、その先にはうっすらと壱岐も見えました。

 

うねりは玄海島を越えた辺りでは間隔が短く叩かれて走り難かったのですが

沖に向かうと間隔が広まり走り易くなりました。12時思っていた通り、風と

うねりが更に増します。風は12時前で20ノット前後でしたが、12時以降は

25ノット前後に。気分は最高!青い空と海がとても綺麗で、豪快セーリングが

楽しくて×2。

 

12:30 小呂島まで後1.5マイル付近まで来ましたが、うねりも3m近くあり

到底一人ではセールを降ろすことは不可能と思い、小呂島停泊を諦めタックして

帰路に着きました。強風時のジャイブはランニング状態で一旦メインシートを

引いて行いますが、シングルでメインとジブのシートを引いての作業は無理なので

迷わずタックにしました。

 

帰りはクオーターで、進路140度で遥か遠くになっていた玄海島へ戻ります。

ヒールトリムで艪を漕いでる状態のティラー操作、うねりでヒールすると

強いウェザーヘルムで風上へ向かい、波を乗り越えフラットになると艇は

軽いリーヘルムでベアします。

 

前以てのティラー操作が必要です。タイミングを外すと大きく舵を切らないと

艇は進路を大きく外れてしまいます。豪快・スリル満点なナクラ5.2に乗ってた

頃を思い出します。(映像はnacra6.0です)

カタマランの場合、少しでもタイミングを間違うとバウが波に突っ込み危険な

状態になってしまうのです。

 

その時の感覚が段々と甦り楽しくて…でも何度かタイミングを誤り大粒の

スプレーを浴びました。その時コクピット横のボックスに入れてたビデオ

カメラが濡れてしまい電源が入らない状態に。今まで撮ってた映像は???

帰宅後修理に出してみますが記録された映像はどうなることやら。

ポケットからスマホを取り出し、カメラにて撮りましたが小呂島は遥か遠くに…

(掲示の写真はスマホのカメラで小呂島から引き返す途中から撮影した分です)

 

14:30 玄海島まで戻ってきました。ここまで来ると一安心???

と思いきや、湾内に入っても白波だらけうねりも1.5m程あり、気を抜けない

状態です。玄海島島陰で風が弱まった時にオートパイロットをセットし

キャビンにパンを取りに行きます。缶コーヒーとパンで遅い昼食です。

出港時、スナイプ級マスターズのレースエリアにはくれぐれも入らないようにと

注意を受けてましたので、レースが行われているかと見渡しますが、一隻の

ディンギーもいません???

 

そう云えば、玄海島沖で漁船は一隻も見てませんでしたし、湾内でも1、2隻

クルーザーは2隻セーリングしてるのを帰港中の湾内で見かけました。海保の船は

沖と湾内にいました。ハーバーに近づくにつれうねりは治まってきました。

 

15:30 無事に帰港しました。スナイプ級マスターズは1レースだけ行われ

その後は強風で中止になったとのことでした。マスターズは基より学生さん達の

ディンギーも1隻も居なかったのはハーバーが出艇禁止を出してたのでしょうか?

着岸の際、今日も師匠が駆け寄って来て舫いを取っていただきました。

何時も感謝しています。ありがとうございます!師匠が「どこ行って来たとぉ?」

『小呂島まで行って来ました』と答えると「僕の若い頃の時と同じやねぇ~」と。

先輩のグランブルー艇オーナーさんからは「今日の風でシングルで小呂島?無謀!」

とご注意いただきました。せめてリーフしたメインだけで走るべきだったと反省!

 

計画通りに8時に出港していれば、今頃は気分良く小呂島でゆっくり出来てたと

思います。強風の中、シングルで6時間30分のクルージングは疲れましたが

楽しかったぁ~(^^)v 恐怖心など一欠片もありませんでした。

 

1泊の予定で駐車場割引をしてもらってたので、emilyに泊まります。

シャワーを浴び、用意してた食材で夕食です。レトルト長崎ちゃんぽんとおにぎりです。

ちゃんぽんは今一…レトルトちゃんぽんはリンガーハットで購入出来る冷凍に限ります。

具沢山でとっても美味しいですよ。

 

昨日のスプレーでemilyは塩だらけ。早朝より洗艇です。セールも揚げて真水で

流します。洗艇を終えセールを乾かして収納し、タモリカップ前に船底掃除をして

もらってましたが、うっすらとラダーに藻が付いてるのを確認。夏場の約2週間で

どのくらいの藻が付着するのか確かめるため、潜ることに。

 

昔、ダイビングをしていたので素潜りセットは妻と私の分はemilyに積んでいます。

うっすらと藻が付いてました。軽くスポンジや手袋で撫でると取れてしまいます。

手の届く範囲は取り除きましたが、ダイビングをしてた頃から15年の年月を経て

素潜りで息が続かず、船底全部の藻を取り除くことは無理でした。

何時かエアータンクを借りてきての作業ですね。

 

スタックカバーのロープを止めるためにクリートを取り付けます。

ブームにタップを切り4mmネジで固定し完成。セーリング中スタックカバーを

巻いて収納する際に便利になりました。カップラーメンとおにぎりで昼食を取り

emilyを後にしました。昨日のセーリングではemilyは良く走ってくれ応えてくれ

ましたので、感謝を込めて綺麗に艇内外の掃除をして次回セーリングを楽しみに

帰宅しました。『emily頑張ったね!また楽しもうねぇ』艇に愛情一杯の一言。

 

教訓1

掃除は大事です。掃除することによって各箇所を点検しますので未然にトラブルを

防げます。その上綺麗になり一石二鳥ですね。

教訓2

シングルでのクルージングは無理をしない!トラぶってからでは後の祭り!反省。