トラブル発生!

21日大分で仕事を終え、妻とルイと一緒にemilyに行って泊まります。

翌22日、ジェネカーファーラーの様子を見ていただくため Pre MIYAZAKIの兄さんと

弟さんと一緒に出港しました。風は無風状態ですが取り敢えずジェネカーを揚げます。

ファーラーへ巻き取ろうとした時、ジェネカートップを止めていたロープが切れてしまい

落水。直ぐに引き上げ帰港します。私が仮止めのロープのままにしてたのが原因です。

 

午後から風が増して強くなってきましたが、ハーバーに係留したまま濡れたジェネカーを

乾かそうと思いましたが、風向きが悪く、妻とルイを乗せて出航して乾かすことに。

妻に操船を任せ、ジェネカーを揚げます。バタバタと風になびき直ぐに乾きました。

風が強いので取り込みも大変でしたが、直接船内へと何とか収納しました。

そのまま機走で妻にティラー操作の練習後、メインセールを揚げセーリングでの練習を

続けます。Little Wing艇のOさんがセーリングされていらしたので後ろに着いて行きます。

Oさんは帰港され、私達も帰港しようとメインセールを降ろして機走中に船底から

「ガガガ・・・ガッン!」と物音がしました。「えっ、何の音?何かに衝突した?」

と辺りを見回しましたが何もありません。この付近には瀬や障害物はない海域ですので

座礁したとは考えられません。

 

直ぐにギアをニュートラルにして状況確認します。妻と『何かに接触したのかなぁ?』

とハルを見て回りますが問題はないようですので、スロットルレバーを前進に入れますが

前進する様子はありません。後進に入れますが後進でも全く動く気配はなく漂ってます。

エンジンを止めて再始動、もう一度同じ動作を繰り返しますが状況は変わらずです。

このままだと風に流されてしまうので、降ろしたメインセールを揚げて帆走します。

 

妻が心配そうに「どうするとぉ?」『このままではハーバーに戻れないので一晩中

ハーバーの前を行ったり来たりすることになるかも』と冗談を云うと更に不安な表情に

なったので『冗談!冗談! Pre MIYAZAKIの兄さんに連絡してみるから心配いらんよ』

と安心させます。携帯で連絡し状況を説明すると「直ぐにそちらへ向かうので心配

要りませんよ」とのご返事。

 

10分も待つことなくボートで来ていただき、帆走してるemilyに颯爽と乗り込まれました。

その姿は頼もしくて、スーパーマンのように妻と私の目には映りました。

早速エンジンを始動して原因調査されます。「シャフトは回ってるようだけど、ペラが

回転してるような抵抗がないねぇ。恐らくペラが脱落したか、何かがフォールデングペラに

巻き付いて開かない状態が疑わしいですね」と。メインセールを降ろしてジブセールを

2ポイントリーフで展開して帆走でハーバーへ向かいます。

 

上架して見ないと分からないので、マリノアへ向かうことにしました。この間、トラブルを

知ったOさんはクルーの方とハーバーへ戻ってくるemilyを舫うために待っていてくれた

そうです。マリノア入口ではボートが待機してくれていてemilyを曳航してビジター桟橋へ

先導してくれます。兄さんのティラー捌きで難無くビジター桟橋に着岸。

直ぐに水中カメラで撮影すると、ペラが脱落してました。

『ペラが脱落することなどあるのですか?』とお尋ねすると「新艇では増し締めする前に

脱落することもありますが、古い艇の場合は滅多に有りませんね。何かが当たって脱落

したのかも?」と。今日は遅いので明日以降に上架して見てみることに。

 

emilyの係留の処置をして、ブームカバーを取りに小戸へ向かいブームカバーを取り付けて

妻とマリノアで食事をして帰宅しました。

この間にLittle Wing艇のOさんとグランブルー艇のKさんにお電話をいただきました。

ご心配していただき、ありがとうございました。皆さんの暖かいお気持ち嬉しかったです。

迅速な対応をしていただいたPre MIYAZAKIの兄さんには感謝の思いで一杯です。

ありがとうございました。不意のトラブルでも安心出来ました。

 

翌日、emilyを上架しましたと連絡がありました。やはり船底に何かが当たったような

傷がありペラは脱落していてシャフトのキー溝の部分に損傷が残ってるので、恐らく

回転してるペラに材木のような物が当たりキーを損傷させ、ネジが緩んでペラが脱落したと

思われるとのことでした。幸いホームポート付近での出来事だったので良かったのですが

クルージング途中に起こったならセーリングで対応できる所まで走らなければならず

夜間の帆走は経験がないので不安になること間違えなしです。

 

今回は怪我もなく、対応も直ぐにしていただき、幸いだったと思います。

機走・帆走中を問わず、漂流物などに注意をして航行しなければと勉強になりました。