エンジントラブル・WSR初参加

エンジンルームの床に若干の燃料漏れを発見、エアー抜きポンプの配管取付ボルト辺りから

漏れてます。ボルトを締めようとすると、ネジ山が潰れネジが効かない状態です。

Pre MIYAZAKIの弟さんに見てもらうと、やはりネジ山が潰れてて駄目になってるとのこと。

エアー抜きポンプを取り換えるしかないとのことです。

先月から5月のWSRに出ようと計画してました。妻と初めてのクルーザーレースです。

宮崎弟さんにタクティシャンとメインセールトリマーをお願いしてました。妻にヘルムスを

任せ、私はヘッドセールを担当します。何時もセーリング時はセール全般を私が行いますが

今回はレースなので宮崎弟さんにお願いしました。

ジェネカーファーラーも完璧になり、翌日の初レースを楽しみにしてたのです。

それと妻が未だにヨットは苦手なので、宮崎弟さんにヨットの魅力を伝えていただければ

との思いでした。GWクルージングでほんの少しは楽しめたようですが、マイナス要素の

方が増してるようです。そのような背景がありましたので明日のレースを何とかしようと

宮崎弟さんが応急処置を施してくれました。少しの漏れはありますが、低回転で負荷を

掛けなければ大丈夫なようです。

これで、初レースを妻と体験出来ます。宮崎弟さんのお蔭です。

自宅へ戻り、キャンピングトレーラーを牽いて妻とルイとハーバーへ向かいます。

宮崎弟さんと前夜祭で飲み会をしようとの計画です。18:20 ハーバーの駐車場着、直ぐに

近くのスーパーへ買い出しに向かいます。19:00 トレーラーへ戻ると同時に宮崎弟さんが

奥様に送っていただき来られました。奥様と挨拶を交わし少しだけ時間があるとのことで

トレーラーで談話します。奥様と妻は趣味が合って、次回お会いできることを妻は楽しみに

してるようです。

ビールからワインへと変わり、ヨット談話で盛り上がります。海外遠征でのヨットの航海の

模様など興味深い素敵なお話を聞かせていただきました。明日も妻にヨットの楽しみを

ご教授いただけそうです。22:30 名残惜しいのですが明日のレースのこともありお開きに。

トレーラーに泊まられることをお勧めしましたが帰宅され、私達はemilyで宿泊予定でしたが

そのままトレーラーで就寝しました。

いよいよ初レース当日、快晴の朝を迎えました。ルイはトレーラーでお留守番です。

もう少しヨットに慣れれば、一緒にレースを楽しむことに。

emilyに向かいジェネカーファーラーを何時でも揚げれるようセットし、艤装を済ませ

出航準備を整えました。

09:30 宮崎弟さんが来られ打ち合わせします。「今日は安全第一で奥様にヨットの

楽しみを教えたいと思いますのでレースは二の次です。よろしくお願いします」

『こちらこそ、よろしくお願いします。妻が楽しめれば他に臨むことはありません。

少しでも興味を持てば良いのですけど…』「任せて下さい」と力強いお言葉、今後妻と

ヨットライフを行っていくことが出来るか？の大事な一日になることに。

10:00 艇長会議で皆さんに初参加のご挨拶をします。レース諸々の説明を受けemilyに

戻り出航です。この頃まで南西の風だったので、ジェネカーアップでスタートとなりそう

だったので、ジェネカーファーラーをハーバーで揚げて出航しました。

スタート20分前、セールを揚げスタートライン付近を帆走するころには北西の風に変わり

クローズホールドでのスタートになりました。前日までの打ち合わせではジェネカー

ファーラーは直前に揚げる予定でした。クローズホールドでは不利になるからです。

ジェネカファーラーが風を妨げるので、上り角度が悪くなり艇速も落ちますが、今日は

安全第一ですのでこのまま降ろさずに行くことにしました。

タクティシャンの宮崎弟さんの指示通り、妻がemilyをスタートラインに向けます。

11:00 絶妙のスタート位置です。風上側フレッシュエアーを受けてのスタートです。

私はヘッドセールのトリムを習い、妻にはヨットの走らせ方を優しく指導しながら

ヘルムで舵に負担が掛からないようメインセールの風を逃がしてのセーリングです。

前日、妻が「ティラーを何時も強く引いているので、腕が疲れるんです」と言ったから

なのですが、これは私に原因が有ります。クルーザーは45度近くまではリーフや風を

逃がしての帆走はしないものと大きな勘違いをしてまして、何時もウェザーヘルムが

強い状態で妻にティラー操作をさせてました。カタマランに乗ってる時は風を逃がすより

ダブルトラピーズで押さえて押さえて乗ってたので、キールの付いたクルーザーは

もっと大丈夫なのだろうと勘違いしてました。20～25度以上にヒールをしないように

リーフしたり風を逃がしたりするとは思ってもみませんでした。

妻に限界に近い状態でティラーを任せてたのでヨットを苦手に思ったのだと思います。

恥ずかしいと云うより無事だったので良かったのですが、GWクルージング前まで

そういう走りをしてました。GWクルージング時、風は強かったのですが楽に操船できた

のは云うまでもありません。これも先月、宮崎弟さんにリーフの件でお聞きした時に

ご教授いただいたのです。

第1マーク像瀬を3番手で廻って行きます。ここからはアビームより少し後ろからの風に

なりますが、タクティシャンの指示でジェネカーは展開せずに行くことに。この風では

ジェネカーの効果は期待できないし、この人数ではトラブルも考えられるための決断です。

5～6艇はジェネカーを揚げられてましたが、2往復ですぐ後ろに着いてたグランブルー艇に

抜かれただけでした。4番手で像瀬を廻ってゴールラインを目指します。待ちに待った

ジェネカーの出番です。トラブルを避けるためジェネカーファーラーがスムースに

展開するように先にジブセールを巻き上げます。風を孕むと短時間でスルスルと展開

しました。私がゴールラインを双眼鏡で確認します。その間、宮崎弟さんがジェネカー

トリムを行うと艇速がグングン上がり先行したグランブルー艇に追いついて行きます。

途中ジャイブをします。私のジェネカーシートの偽装ミスでジャイブ後、絡んでしまい

ましたが、ゴールライン直前並ぶことが出来、仲良く同着3位でした。

やはりグランブルー艇とは何かの縁が有りますねぇ。

HH2020さんのWSR写真集

初レースで3位とは、思ってもみない結果でした。今回のWSRはありありレースなので

レーシングセール・スピン・ジェネカー何でもありのレースでレーティングもハンディも

有りません。速くゴールした艇が勝ちのレースです。着順がそのまま成績になります。

着順もですが、一番良かったのは妻がヨットに興味を持ち出したことです。指示通りとは

云え、ティラー捌きは大したものだと誉めると満更でもなさそうです。

私はタクティクス(セールトリム・他艇が居る時のブイの廻り方・駆け引き)を学びました。

ナクラ5.2に乗ってた頃、5艇で毎週のようにレースを行ってタクティクスは身に着けて

ましたが、素晴らしく見事なタクティクスを披露され目から鱗が落ちるような心境です。

妻のヨットへの興味も引き出していただき、艇のポテンシャルも確認でき、大満足の

一日となりました。

ジェネカーシートの縺れを直し、ファーラーに巻き取りセールダウンしてハーバーへ

戻り、お互いに車なので缶コーヒーで祝福を上げemilyで昼食をして解散しました。

宮崎弟さんには感謝の思いです。ありがとうございました。帰りの車内、帰宅後のビデオ

写真観賞で妻と今日のレースの話題で盛り上がりました。妻の初レースヘルムスレディー？

に (^O^)／C□☆□D＼(^_^ ) カンパーイ！

フリッパー艇に急遽乗船された宮崎兄さんに、背後から脅かされたのは云うまでも

ありません。フリッパー艇は私達に続き5位の着順でした。兄弟お二人は世界を目指された

方々です。今後ご指導いただけるのが楽しみです。